介護支援センターオアシス(大阪市平野区背戸口)の小原です
島根県西部に伝わる石見神楽は、日本神話を題材に笛、太鼓等のお囃子に合わせて豪華な衣装と表情豊かな面をつけて舞う伝統芸能です 今年は2月3日節分に合わせ境内中央の拝殿にて4演目が奉納されました
古事記にも登場する須佐之男命が最初に酒造りをした縁、また松尾大社祭神大山咋神の祖父神あたる縁から奉納されているそうです
最初の演目「恵比須」は磯辺でにこやかに鯛を釣る恵比須様の舞がおかしく、心の和む演目です 鯛釣りの前に準備を整え、撒き餌にみたてて飴やお菓子を舞台から参拝者に撒いてくれます
釣れた、釣れたと楽しそうに舞われます 見るからに幸せが寄ってきそうですね
「塵輪」は神二人、鬼二人の舞で、八調子で躍動感のあるお囃子や豪華な衣装を纏って舞う姿が見どころの演目です
軽快な舞で動きも早く、写真撮影は一休みして観るのに集中です
「鍾馗」は能楽「鍾馗」と須佐之男命と蘇民将来の茅の輪の故事が合わさったものと考えられ、面は雄々しく、ひときわ豪華な衣装が見どころです 十束の剣を持ち、茅の輪をかざして疫神を探し当てます
途中で衣装も変わり、疫神を退治します このような形相の疫神が側にいれば寝込んだり、病気が悪化するのも分かります
最後の演目「大蛇」は八岐大蛇を題材とする石見神楽の代表演目、大蛇が舞台を暴れまわる姿は素晴らしいのですが、今回は都合により見ることが出来ませんでした 神楽というと難しいイメージがありますが、石見神楽は分かり易いストーリーで、各神楽団体によって演出も工夫され、初めてでも楽しく観ることが出来ます 皆様も機会がありましたら是非鑑賞してください