介護支援センターオアシス(平野区背戸口)の小原です
「石馬寺」(東近江市五個荘)を訪ねました
聖徳太子が山麓に馬をつなぎ、山上に霊地を探して下山すると馬が石と化して池に沈んでいたことが寺号の由来といわれています
麓から自然石の石積みの階段を上り石馬寺を目指します 足元が悪いので手摺、杖に頼る人も多いそうです
「かんのん坂」と呼ばれる参道の脇には土塀や塔頭跡の石組みが残り、石仏等見るものも多く、なかなか先に進めません
六所神社、雨宮龍神社の分岐を過ぎて参道を上ると漸く石馬寺の本堂、庫裏、不動堂、宝物館が見えてきます
他に参拝者がいないこともあり、木々に囲まれた寺内は静寂に包まれています
庫裏の前には石庭があり、縁側に座って眺められるよう座布団が敷かれています 参道を上った後の休憩に丁度良い場所です
宝物館内には平安〜鎌倉時代にかけて作られた本尊の阿弥陀如来坐像、四天王立像等重要文化財に指定されている仏像が多く展示されています
今回のお目当ては大威徳明王牛上像 此方の大威徳明王牛上像は水牛の迫力が凄いので見に行くべきと勧められました
ポストカードの写真では分かり難いのですが、正面から像を目の前にすると今にも立ち上がろうという力強い雰囲気を漂わせています
他にも顔の皴、瘦せた身体を深い彫りで表現された役行者大菩薩腰掛像、迫力ある閻魔大王坐像が見られます
本堂の西側には緑に覆われた不動堂が配置され、不動堂の前には苔生して愛らしい表情の不動明王像が立っています
石馬寺の南には重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「五個荘金堂の町並み」があります
大きな寺院、舟板塀と白壁の土蔵が特徴の近江商人屋敷を眺めながら落ち着いた町並み、鯉の泳ぐ掘割、水路等を見ながら散策します
五個荘金堂地区には近江商人屋敷めぐりとして公開されている屋敷があり、外村 繁邸(作家「外村 繫」の生家)を訪ねました
此方は築123年 建物全体に派手さはないですが柱等の木材、壁の素材等良いものを使い、丁寧な仕事で塗り壁も手の込んだ方法ですよ、と案内の方より説明がありました
座敷から庭園は、この地方で多くの庭園を手掛けた流派「鈍穴流」によるものだそうです
2階に上がる時に階段の壁部分を見て下さいと言われました 「大津壁」という手間のかかる磨き仕上げをした工法で、丈夫ですよと言われています
2階の部屋からも庭園が綺麗に眺められます 2階の足音が1階に響くと失礼だからと、客人は2階のお部屋に通されたそうです
言われなかったら気づかず見落としていたかもしれないことを案内の方から説明していただき、楽しい時間を過ごせました