介護支援センターオアシス(平野区背戸口)の小原です
昨年もブログでご紹介しました五條市念仏寺(奈良県五條市大津町)の『鬼走り』に今年も行ってきました
鬼走り行事は大きな鬼の面を付けた行者たちが、その年の無病息災、五穀豊穣、地域の安全を祈願する火の祭りで、室町時代から伝わる伝統行事で今年で539回目、国の重要無形民俗文化財に指定されています
松明をかざして飛び散る火の粉で身体を清め、禍を焼き払う行があり、鬼走り行事も鬼が燃えさかる大きな松明桶を持ち、火の粉を振り撒きながら堂内を練り歩きます
19時より念仏寺堂内での読経、護摩供が始まり、19時30分より柴燈護摩が焚かれ、護摩壇からの炎と煙が夜空に舞い上がります
21時より行者のお迎えを受けて父鬼・母鬼・小鬼が念仏寺に到着
法螺貝、鐘、太鼓の音が響き、燃えさかる松明桶を左手、左膝で支えて鬼が見得を切る見せ場では炎が堂内を明々と照らしだします
重い松明桶を持って堂内を進む鬼役の方も大変ですが、松明桶を肩に乗せて堂内を移動、鬼役が松明桶を持ちやすいよう渡している佐(スケ)役の方の働きも素晴らしいと思います
左戸口に進んだ鬼役から佐役の方は燃える松明桶を受け取り、肩に乗せ念仏堂内の須弥壇裏を回り、鬼役が右戸口に姿を現した時に松明桶を鬼役に渡します
松明桶は40㎏程の重量があり、鬼役の左膝に松明桶を乗せ、鬼がしっかり松明桶を持てるように渡します
三つの戸口に揃い踏み、見得を切る様は最高の見せ場で、手前では炎が天井を舐め、庇を這う迫力が素晴らしく、父鬼・母鬼・子鬼が堂内で見得を切る姿は何度見ても飽きません
3周目になると堂内も煙に包まれます 松明から火の粉が落ち佐役の足元に落ちたりと、佐役も大変です
各役が呼吸を合わせ一体となって鬼走りの行が進められます
画像からでは臨場感をお伝えすることは難しいので、ぜひ一度足を運んで「圧巻の迫力」を体感してみてください
「鬼走り」は毎年1月14日に行われます