オアシス広報誌「Azure 2024年1月号」を発刊しました
初春の候、新春のお喜びを申し上げます。平素は格別のご厚情を賜り、誠に有難うございます。
今年の干支である甲辰(きのえたつ)は「春の日差しが、あまねく成長を助く年」とういう意味があるそうです。昨年来のロシアによるウクライナ侵攻は未だ収まらず、中東ではイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が勃発しました。世界は混沌の方向へ進んでいますが、この“甲辰年”に暖かい日差しが大地すべてのものに降り注ぎ、人々の心が癒され、平和が成長することを願うばかりです。
一方、日本はどうでしょうか。新型コロナウィルス感染症が5類になって行動制限がなくなり、多くの外国人観光客も戻ってきたことで活況を取り戻しつつありますが、昨今の円安による物価高など、日々の暮らしが豊かになっているようには感じられません。そして本当の課題は、これからますます進行する人口減少ではないでしょうか。日本の総人口は2056年に1億人を割る見込みですが、深刻なのは人口規模ではなく、四半世紀で2割減少という縮小スピードのようです。まさに「人口爆縮」が進んでいます。
この危機を乗り越えるには、あらゆる組織で「省人化」を徹底し、人材の無駄遣いは許されません。専門分野以外のスキルも身につけて、個人が複数の役割を担う「マルチタスク」が要求されます。また、テクノロジーを駆使して業務の効率化を図るとともに、人がやらなくてよい仕事はロボットに任せてしまうことも必要です。医療・介護の仕事は極めて労働集約型のため、省人化することはとても難しいのですが、それだけに成功すると効果は大きいように思います。オアシスでもICT・DX化を進めており、オンライン会議システムはもちろん、勤怠管理システム等もICT化しました。介護老人保健施設と特別養護老人ホームでは、見守り支援システム(眠りスキャン・M-Sleep)を導入し、ご利用者様の体調管理を充実させるとともに、職員の業務負担軽減を図っています。「提供するサービスの質は維持向上させながら、省人化・効率化を推進する」、これからの時代において社会へ貢献するために重要なことだと考えています。
事業運営には厳しい社会情勢ではありますが、昨年9月、阿倍野区帝塚山に「グループホーム グランオアシス帝塚山」を開設いたしま した。「快適で優雅な住環境の施設へ入所したい」というご利用者様・ご家族様の思い、そして「洗練された綺麗な施設で働きたい」という介護従事者の思いに応えるため、さらには世間の介護施設に対するイメージを向上させるため、閑静な住宅街である風致地区・ 帝塚山の地に、設計から構造や意匠デザインまでこだわった施設を創りました。私たちがご提供するのは、高額な費用を必要とするような高級老人ホームではありません。あくまでグループホームとしての適正料金でご利用いただける施設であり、目指すのは高級路線ではなく、品格にこだわった“上質”路線です。新ブランド「グランオアシス」にご期待いただけますと幸いです。
本年も変わらぬご支援ご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。末筆ながら、皆様のご多祥を心より祈念いたします。