オアシス広報誌「Azure 2023年1月号」を発刊しました
新型コロナウイルス感染の影響を受ける中、長きにわたり多くの皆さま方のご支援とご協力を賜りましたこと、衷心より感謝申し上げます。
2022年は皆様にとってどのような一年でしたでしょうか。『ロンドン橋落ちた』…私はエリザベス女王崩御のニュースが印象深く残っています。チャーミングでユーモアに溢れた女王陛下。気品ある君主として国民から深く慕われた姿など、報道を見ながら様々に思い起こしていました。とりわけ女王の、時代により移り変わる国民の声を「聞く力」、変化への「対応力」に感服したものです。
1957年、女王は国民に向けた「女王によるクリスマスメッセージ」を私邸からテレビで初放映し、毎年発信するという伝統をスタートさせました。元ダイアナ妃の事故死の折、女王がすぐに弔意を示さなかったために国民から強い批判を浴びました。女王はその後、異例の演説を行い弔意を述べたことで落ち着きました。ウィンザー城火災の折は、膨大な修復費を国費で負担することへの不満が噴出し、女王はバッキンガム宮殿の一般公開を始め、その入場料で修復費を確保しました。女王陛下の改革は、いつも鮮やかです。〝開かれた王室〟へと進化させた功績は世界中でも広く賞賛されています。
一方、日本の介護業界はどうでしょうか。公費を投じての処遇改善はみられますが、「2025年問題」を目前にし、人材不足はさらに深刻化するでしょう。外国人人材導入も増加傾向にあり、介護ロボットやIT化による業務負担軽減も進みつつありますが、直面している問題はほかにも多く存在します。
私たち介護人一人ひとりが問題を正しく理解し、時代の変化への対応力を身に付け、備えることが求められているのです。
今年は癸卯の年、努力が実を結び、勢いよく跳ね上がる年だとか。良い変化の年となることを願っています。
最後に、不安や緊張が続く中で頑張ってくれている職員の皆様に感謝を申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。
令和五年が穏やかな日々になりますようお祈り申し上げます。