オアシス広報誌「Azure 2025年1月号」を発刊しました
新年明けましておめでとうございます。
皆様すこやかに新春をお迎えのことと存じます。旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。本年も何卒よろしくお願いいたします。
「古き良き時代というのは、物覚えの悪さの産物である」と言われますが、人間の脳には認知バイアスがあるようで、時代はより良く進化発展していても、過去を美化してしまいがちです。「最近の若者は、、、」と口を衝いていることにハッとして、主観年齢では若いはずの自分が、いつの間にか“知命”の歳を迎えたことに驚いています。
先日、『人口減少社会の事業経営』というテーマで、ある大学教授の講演を拝聴する機会がありました。「授業中はすぐに寝る/ずっとスマホを弄っている/分厚い本を読まない/誤字・脱字が多い/ピアス・金髪は当たりまえ/尖った靴を履いている/お菓子ばかり食べている」などなど、枚挙に暇がないほど学生さんの特徴を述べておられましたが、まさに「最近の若者は、、、」と言いたくなってしまいます。
そんな若者ですが、実は「成長願望が強い/社会貢献に熱心/倹約志向/仕事の中身を真面目に考える/地元が好き」など、意外にポジティブな特徴もたくさんあるようです。“古き良き時代”などと回顧バイアスのかかった者には、若者の良い側面にまでなかなか目が届いていないようです。
いつの時代も起こる変化は必然であるゆえ、いまの時代だけが不幸であるという認識は間違っています。人は誰しも幸福を望んでいるはずですが、幸福とは、手に入れた物やたどり着いた地位などから得られるのではありません。自身の宿命を認識し、その実現のために為される努力によって得られた成長こそが、まさに幸福です。皆それぞれに幸福を目指せば良いのですが、努力なくして成長なし・成長なくして幸福なし、若者も年長者も互いに歩み寄り、切磋琢磨して成長し合える世の中を創っていきたいですね。