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2016.03.15

スタッフのつぶやき

精霊の守り人

こんにちは。 本部の中島です。

皆様は読書はお好きでしょうか?私は、30代半ばあたりから、急に読むことが好きになりました。

中でも、数年前に読んで感動して以来、何度も読み返しているのが、全10巻から成る 上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」!!
著書、「鹿の王」は2015年本屋大賞に選ばれたので、聞き覚えのある作家名かも 知れません。

「守り人シリーズ」は1996年に第1巻「精霊の守り人」が出版されました。
そして、この作品は、2014年、「児童文学のノーベル賞」と呼ばれている「国際アンデルセン賞」を受賞しています。

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児童文学」に分類されているにも関わらず、主人公は短槍使いの用心棒で30歳を超えた女性。
架空の国が舞台で、誰もに見える訳ではない世界や生き物も出てくるので「ファンタジー」という括りになっていますが、イメージ的にはアイヌ族やモンゴル族のような、厳しい自然の中でそれぞれの生を実直に歩いている人たちの、実に骨太な物語です。

全巻を通じての主軸は、かの女性用心棒と、第1巻で彼女が助けることになるまだ幼い皇子で、特に最後3巻で描かれるこの皇子の物語では、小さな閉ざされた世界から、己の身ひとつで荒れた海に飛び込み、何度も膝をつきながらも想いを編む姿に、幸運を祈りながら、ドキドキハラハラしながら読みました。
また、中に出てくる食べ物の表現がリアルで、本当に美味しそうなのも特徴です。この本に出てくる食べ物の料理本まで出ているほどです

3月19日(土)21:00からNHK総合テレビ(1ch)で、綾瀬はるか主演の実写版が4週連続で放送されます。「実写版はな~大概コケるからな~」「このキャスティングはありえへんわ~」と、うだうだグズグズ言いながらも見る気満々です♪

日々時間の余裕がなくて、なかなか長い時間は難しいですが、20分ほどの電車内、20分ほどの眠りの手前、物語を追うことはとても楽しいです。

何かと忙しい毎日だと思いますが、皆さまも、ほんの短い時間でも何か好きな世界に潜り込んで過ごす時間を、是非楽しんでくださいね。