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施設ブログ

2025.11.24

スタッフのつぶやき

『定着率を高める!当法人の新教育戦略:誰もが「教える側」「教わる側」で困らない環境づくり』法人本部 人材開発

この度、当法人では、質の高い介護サービスを未来にわたって継続的に提供し、職員が安心して長く働ける職場環境を作るため、新しい職員への教育・指導体制を抜本的に強化いたしました
今回、島崎科長を主催とし、理事長をはじめ、現場で指導にあたる職員(課長、チーフなど)、および事務関係者が一堂に会し、「全法人共通の教育環境を整備するための検討会議」を開催いたしました

1.なぜ今、全職員共通の育成プログラムが必要なのか

「質の高い介護は、教育から」理事長自ら、法人全体で教育体制を強化する意義について熱く語りました

この会議で、私たちは以下の目標達成に向けた共通の指導教育方針を策定・運用することを決定いたしました

  • 法人全体の介護のあり方を統一し、「オアシス」のサービス品質をさらに高める

  • 新しく入職された方々(外国人職員、日本人職員を問わず)の職場への定着を図る

  • 現場の指導者と、指導を受ける側である新入職者双方が困ることのない、良好な関係を築ける教育環境を整備する

私たちは、介護老人保健施設や特別養護老人ホームといった施設の違い(多床室やユニットの違い)があっても、基本となる介護の「あり方」は法人全体で統一すべきだと考えています
この共通の基盤が、質の高いサービスと職員の安心を生み出す第一歩となります

全法人共通の教育環境を整備するための検討会議」の様子 法人全体で新体制の構築に真剣に取り組んでいます

2.安心のための第一歩:入職時オリエンテーションの徹底

新入職員が職場で感じる最大の不安は、「誰に聞けばいいのか」「何をすればいいのか」が分からないことです
私たちは、この不安を徹底的に解消するため、以下の必須項目を含む統一されたオリエンテーションを実施しています

  • 指導担当者の明示:新しい職員が最も不安に感じる「誰に指導してもらえるのか、誰に聞けばいいのか」を解消するため、指導担当者を明確に決定し、紹介します
  • 段階的な入所者様の紹介:入所者様の情報を一度にすべて覚えるのは困難です
    特養(ユニット)の場合はまず10名、老健(多床室)のように利用者様が多い場合は、無理のないようまず10名から段階的に覚えていくよう指導します
    また、認知症による徘徊や、特に注意が必要な利用者様については、危険を伴う情報も含めて、赤字で囲むなどして明確に共有します
  • チームの一員としての配慮:新しい職員がチームの一員だと感じられるよう、入職時に勤務表に名前を入れ、勤務形態(日勤、早出、遅出、夜勤)の見方や休みの希望の出し方を説明します
  •  細部にわたる施設案内:休憩場所、職員トイレ、備品(おむつ在庫など)の保管場所といった、日々の業務に必要な細かな場所まで丁寧に案内します

3.実践に基づく段階的な業務習得ロードマップ

オリエンテーション後、新入職者の方々には現場での実例に基づき、難易度の低い業務から段階的に習得していただきます
これにより、着実に自信をつけながらスキルアップが可能です

業務習得の主なステップ

  1. 環境整備と食事業務(基礎固め):換気や、食事の配膳・下膳といった比較的習得しやすい業務から始めます
    特に食事については、配膳・下膳と同時に食事量をメモし、その後の報告・記録までの一連の流れを責任持って担当していただき、基礎を徹底します(例:インドネシアの特定技能職員は、この基礎業務を3日目には習得できていました)
  2. 安全な移動介助の徹底:車椅子の安全点検(開閉、タイヤ、ブレーキなど)を徹底的に指導し、居室からフロアへの移動といった簡単な介助から練習します
  3. 体操指導とチーム参加:特養では機能訓練としてラジオ体操やリズム体操が熱心に行われており、新入職員も積極的に参加します
    ある職員は、「一番得意なこと」と語るほど、早期に自信を持つことに繋がっています
  4. 排泄介助(専門性の習得):海外出身の職員にとって経験が少ない排泄介助(おむつ交換など)は最も難易度の高い指導項目の一つです
    ここでは、オムツの種類から正しい当て方までを指導者と共に集中的に行います
    時間をかけて基礎を徹底した結果、「横漏れのない綺麗な当て方」を着実に習得できています
  5. 夜勤への移行(キャリアアップ):排泄介助までが習得できたら、早番・遅番の業務を経て、夜勤へと移行します

日本での介護経験がない特定技能職員の場合: 入職から概ね3カ月目から早番・遅番、4カ月目から指導夜勤に入ることを目安とします

既に経験がある場合: 2カ月での夜勤導入を目安とし、個人の習熟度に合わせて進めます

4.入所者様の安全を守る:共通ルールと専門用語の統一

職員の育成は、利用者様の命と安全を守るために不可欠です
私たちは、緊急時に迅速かつ正確に対応できるよう、法人全体で厳格な共通ルールを定めました

緊急時対応の統一ルール

  1. バイタルサインの日本語表記統一:カルテや公式な報告(医師や救急隊への連絡)における体温、血圧、呼吸、脈拍、心拍数といった「バイタルサイン」の用語を、すべて日本語で記載することを統一ルールといたしました
    これは、過去にドイツ語や英語の略語が混在していたことによる混乱を防ぎ、記録の正確性を確保するためです
  2. 救急要請時の手順明確化:急変や転倒などで救急要請を行う際、電話をする前に、以下の必須情報を必ず測定し、準備を整えることを徹底します
  • 入所者様氏名、年齢
  • 急変の種別(転倒、意識消失など)
  • バイタルサイン5項目(体温、血圧、脈拍、呼吸の状態、SPO2)
  • これらの情報は、救急隊や医師が必ず尋ねる項目であり、緊急時の対応時間を短縮し、入所者様の安全を最大限に守ります。

5.チームで育てる:定着を支えるコミュニケーションと居場所づくり

職員が現場で成功するためには、指導担当者だけでなく、チーム全体での理解と協力が不可欠です

  • 明確な指示と情報共有:新入職者が「今日何をすべきか、何に注意すべきか」を文書化し、チーム全体に共有することで、指導内容にバラつきが出ることを防ぎ、チーム全体で進捗を把握しながらサポートできる体制を整えています
  • 外国人職員への細やかな配慮:介護の専門用語を習得中の外国人職員に対しては、指導の際、単語でゆっくりと話す(接続詞を多用しない)ことを徹底しています
    また、質問が出てこない場合は、メモに書いてきてもらうなど、コミュニケーションの方法を工夫しています
  • 「居場所」の提供:仕事上の困りごとだけでなく、体調不良や生活の悩みなど、仕事以外のことも含めて何でも相談できる関係性を築くことが、定着のために非常に重要です
    指導担当者や事務スタッフが定期的に声をかけ、困った時に助けを求められる「居場所」を作っていくよう努めています

6.未来の介護を担う皆様へ

当法人は、この体系的な指導育成プログラムを通して、個々の職員の成長を支援すると同時に、法人として目指す質の高い介護の提供を実現してまいります

私たちは、教え、教わる喜びを分かち合える職場を目指します

この教育体制は、職員一人ひとりの努力と、現場で熱心に指導してくださるチーフやリーダーの協力によって支えられています
私たちは、教育を通じて職員の指導力を高めることを法人としての責務と考え、今後も継続的に教育体制を改善し、すべての方が働きがいを持てる職場環境を整備してまいります

成長したい、質の高い介護を学びたいと考える求職者の皆様、そして大切なご家族を安心してお預けいただける施設をお探しのご家族の皆様に、私たちのこの取り組みが伝われば幸いです

次回は、愛子さまが初の外国公式訪問を終えたラオスから日本へ来日している技能実習生について、レポートをお届けします!


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