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施設ブログ

2026.03.04

スタッフのつぶやき

AIが創る介護の未来と、私たちが大切にしたい「人の温もり」〜介護テクノロジー展レポート〜

皆様、こんにちは 人材開発の佐藤です

暦の上では春を迎えましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか
さて、本日は2月27日に東京ビッグサイトで開催された「Care TEX東京」へ、情報収集のために足を運んでまいりました
本日はその視察レポートと、これからの介護について深く考えたことをお話しします

今回の視察の大きな目的は、「これからの時代に求められる新しい福祉の形」を探求することです

晴天に恵まれた東京ビッグサイト これからの介護を支える最新技術が集結していました

 

進化する見守りカメラ 映像が教えてくれる「本当の価値」

数ある展示の中で特に注目を集めていたのが、最新の見守りカメラです

大掛かりな改修工事が不要な「置くだけ(スタンド型)」のカメラもあり、導入のハードルが下がっていると感じました
このシステムの最大の強みは、万が一の転倒時に瞬時にスマートフォンへ通知が届くだけでなく、「事故前後の映像」が確認できる点にあります
これには多くのメリットがあります

  • 原因究明と再発防止: 「なぜ転倒したのか」を事実に基づき把握し、的確な対策を立てられます

  • 的確な医療連携: 転倒後の反応や打った箇所が明確になるため、医療機関へ正確な情報を伝えられます

  • スタッフの心理的保護: 客観的な事実が残ることで、スタッフを「自分の見回りが遅かったせいだ」という自責の念から守ります
    日本語での状況説明に不安を感じやすい外国人スタッフにとっても大変心強いサポートです

  • ご家族への透明性: ご家族へも事実に基づいた誠実なご報告ができ、安心と信頼関係に繋がります

    多種多様なセンサー 安全を守るだけでなく、みんなを守る頼もしいパートナーになり得ます

映像のプライバシー配慮についても変化が起きています
コロナ禍での訪室・面会制限の影響もあり、「ぼかしがあると、表情や、転倒時の正確な状況がわからず不安」という施設や家族からの強いご要望が増え、あえて鮮明な映像を使用する施設が増えているそうです(ご家族の面会時などはカメラをオフにできる機能も備わっています)

AIによる自動化と、広がるウェアラブル端末の波

次に人気だったブースはAI関連です
事故発生時、AIが映像を解析して「事故の状況」や「今後の対策案」を自動で文章化してくれるシステムもありました
記録業務をAIがサポートしてくれれば、スタッフが利用者様へのケアをする時間を大きく増やすことができます

また、日常的な体調データ(心拍数、血圧など)を収集できるスマートリングやスマートウォッチも非常に目立っていました
Huaweiのスマートウォッチはバンドの内側にカフがあり、本物の血圧計と同じように腕が締め付けられて測定できます(医療機器認定に向けて開発中)

Huaweiのスマートウォッチ 時間ごとに自動測定も可能で便利です

 

指にはめるだけで24時間健康状態を把握できるスマートリング

「便利さ」と「拘束」は表裏一体 私たちが忘れてはいけないこと

最新技術によるワクワクするような未来に期待が膨らむ一方で、福祉に携わる者として「絶対に忘れてはいけない視点」も強く再認識しました
それは、「テクノロジーの便利さと、ご利用者の皆様への『拘束』は表裏一体になり得る」ということです
例えば、健康管理に便利なスマートリングも、ご本人が「外したい」と思っているのに無理に着用させれば、それは立派な身体的拘束になってしまいます

さらに、AIが「この方は転倒リスクが高い」とリアルタイムで分析してくれたとします
その便利さに頼りすぎると、スタッフが「危ないから立たないでくださいね」と言葉で行動を制限してしまう(スピーチロック)危険性も孕んでいます
これでは、リスクを避けるためにご利用者様の「動きたい」という意思や自由を奪うことになってしまいます

現場のスタッフと共に目指す、これからの温かいケア

テクノロジーはあくまで、私たちを助けてくれる「手段」の一つであり、目的ではありません

機械に任せられる部分は頼り、そこで生まれた「時間と心のゆとり」を、ご利用者様の手に触れ、笑顔でお話しする時間に充てていく
そんな温かいケアを、現場で日々頑張ってくれているスタッフたちと一緒に作っていけたらと願っています

これからも、新しい技術の便利さだけでなく、その本質的な意味をしっかりと学びながら、ご利用者様、ご家族、そして働くスタッフ全員が「ここなら安心できる」と思える施設づくりに、一歩ずつ丁寧に取り組んでまいります

次回の更新も楽しみにお待ちください!


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