明けましておめでとうございます。
皆さまには お健やかにこの新しい年をお迎えになられたことと存じます。
平成最後の新年を迎えました。新しい御代を迎える大きな節目の年であります。
“平成おじさん”小渕恵三氏・元首相(当時は官房長官)が額を手にして新元号のお披露目をしてから30年が経ちました。平成の年号は「平らかに成る」、平和が達成されるという意味が込められたそうですが、みなさまにとって平成はどんな時代でしたでしょうか?
ベルリンの壁崩壊、湾岸戦争、地下鉄サリン事件等々、喜ばしいこともそうではないことも様々な出来事がありましたが、何といっても阪神・淡路大震災、東日本大震災は私の記憶の多くの部分を占めています。昨年も、大阪北部の大地震、西日本の豪雨、猛威を振るった台風など、大災害が立て続けに日本列島を襲いました。文明が発達し、近代化が進んでも自然の猛威には太刀打ちできず、当たり前のようにあった幸せな日常が簡単に失われてしまうことを痛感させられました。私たちはこの震災で改めて、命の尊さや思いやりの心、助け合うことの大切さを感じたのではないでしょうか。
被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
今、私たちを囲む環境はとても便利で豊かになっていますが、気が付くと大気汚染や海洋の汚染、森林の減少など様々な環境問題が溢れています。豊かな社会を築くために何か大切なことを見失ってきたのかもしれません。私たちは今も、多くの自然の恵みの恩恵を受けながら生かされています。これから新しい御代を迎えるにあたり、一人ひとりが地球を大切に思う気持ちをもち、安心して暮らせる世の中を取り戻していきたいものです。
大震災後に日本人が見せた秩序の良さや礼節の精神などが世界中から称賛されましたが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは素晴らしい日本の心とも言える「おもてなし」や「思いやり」の精神を世界中の人々に発揮できたらいいですね。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
新しい御代が平和でありますように。